むら田の歴史

創業文政年間。「染織工芸 むら田(旧 銀座 むら田)」は、五代目吉茂(1901〜1975年)の代から、結城紬専門店に加えて呉服全般を扱う呉服専門店となり、戦時中も衣料配給統制外として転・廃業する事なく、官許の営業を続けて参りました。現在は2023年4月より渋谷のむら田染織ギャラリーと統合し、営業を継続しております。先代の掲げたきもの創りの信条、「個性尊重・一品制作」による創案自作の姿勢を私共も受け継ぎ、現代にふさわしいきもの創りを目指して日々研鑽中でございます。また、国内各産地に伝承されている手仕事の美しい稀少な染織品を、後の時代に伝えるべくご紹介して参りたいと思って居ります。

江戸時代

  • 1830年頃(文政年間):江戸日本橋、袋物全国卸問屋「竹屋」より分家独立。
  • 初代利八が新富町に「むら田」創業。両替商、後に質業。
軽井沢 山の店

明治

  • 1868年頃(明治初年):木挽町2丁目4 亀井橋通りに移転
  • 1900年頃:四代目茂吉 勧業博覧会を契機に質業の傍ら結城袖を扱う

大正

  • 1913年(大正2年):3月「ゆうきや むら田」結城袖の専門店となる
  • 1919年(大正8年):五代目吉茂 家督を継ぎ、呉服全般と細貨を扱う
  • 1923年(大正12年):関東大震災により家屋店舗焼失

昭和

  • 1934年(昭和9年):法人設立 合資会社となる
  • 1938年(昭和13年):第一回ベルリン手工芸博覧会大賞受賞
  • 1939年(昭和14年):軽井沢旧道に「軽井沢 山の店」開店
  • 後に東京より疎開。昭和60年まで夏季のみ営業
  • 1942年(昭和17年):工芸技術保存資格認可
  • 太平洋戦争の衣料配給統制下も官許営業
  • 1945年(昭和20年):空襲により家屋店舗焼失
  • 1946年(昭和21年):銀座1丁目柳通りに移転「染織工芸むら田」
  • 1948年(昭和23年):ブラッセル万博博覧会グランプリ受賞
  • 1961年(昭和36年):六代目 悳次 染織工芸むら田を継承。5代目 吉茂京都へ移住
  • 1963年(昭和38年):銀座2丁目4-19 並木通りに移転
  • 1964年(昭和39年):株式会社に改組
  • 1967年(昭和42年):東急本店・東急日本橋店 出店(東急日本橋店は昭和60年、東急本店は平成12年に百貨店改装に伴い退店)
銀座1丁目柳通り店

平成

  • 1992年(平成4年):渋谷区東4丁目に古裂と小物の店「むら田染織ギャラリー」を開業
  • 1993年(平成5年):悳次没 妻あき子店主継承
  • 1994年(平成6年):銀座6丁目7-7に移転
銀座並木橋通り店
銀座6丁目店
むら田染織ギャラリー

令和

  • 2024年(令和5年):3月 銀座を離れ、渋谷の染織ギャラリーと併合
    4月「染織工芸むら田」として営業開始 現在に至る
現店舗
軽井沢 山の店
銀座1丁目柳通り店
銀座並木橋通り店
銀座6丁目店
むら田染織ギャラリー
現店舗