きもの四方八方[ 伝え継ぐもの ]

5・6月
麻地刺繍名古屋帯「がまの穂」 村田吉茂 案
昔々因幡の白兎がワニザメに赤裸にされたのを大国主
命が通りがかり「がまの穂綿にくるまれ」と教えた、
という神代のはなしが印象に残っているがまの穂。
そのユニークな形がリズミカルに楽しく並び、涼し気
な水辺を思い浮ばせる帯。
生のままの麻生地に茶の濃淡で、直立したがまの穂を
刺繍のみで表しています。穂の部分は僅かに金糸を混
じえ、針目で立体感が表現されています。
先代と刺繍作家との熱いやりとりで仕上がった作品と
思います。